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かつてあれほどまでに真剣で切実だった筋肉が

 最近甘いものをよく食べる.「ストレス解消を主目的として甘いものを食べる」ことなど,河川敷を走って脳内麻薬でトリップするのに忙しかった若い頃には考えたためしもなかったが,一旦慣れると大変強い依存性がある.大変強い依存性があるため,大変悪い方向への肉体改造が止まらない.秒速5センチメートルの遠野くんではないが,かつてあれほどまでに真剣で切実だった筋肉がある日きれいに失われていることに僕は気づき,とでも言えばよいか.人格が不正直であっても,体は実に正直である.心身の不一致.これを哲学上の大問題,心身問題という.いや,言わない.

 それにしても,使うあてのない糖分と脂肪分を滅多矢鱈と摂取し,私は一体どこに行くのか.

 行き着く先はおそらく生活習慣病であり,さらにその先には人生の感動のフィナーレ,The Sanzu Riverが見えてくる.ある意味,生活習慣病への接近が糖分と脂肪分の「使うあて」ということになろうか.糖分と脂肪分の過剰摂取とは,緩慢な自殺に他ならない.

 「ストレス食い」などと言うとどうにも格好がつかないが,「緩慢な自殺」と言うとどこか洗練された雰囲気があるような,気がする,気がするとき,気がすれども,気がしろ.そうすれば,みんなハッピーだ.知らんけど.